Vieraskäyttäjä
4. tammikuuta 2022
旬の越前ガニをリーズナブルに楽しみたいと思い宿泊しました。予約時に予算と、源泉掛け流し温泉がある宿を条件として入力したところ、見つかったのがこの宿でした。この界隈、あわら温泉が近くにあって温泉宿は幾らでもありますが、大半が循環ろ過で、源泉掛け流しとなると数は結構限られるようです。 現地は港に面した2階建ての建物。外観はやや古びたコンクリート製です。内部もリニューアルされた所とそうでない所があります。国民宿舎という名前が表すように、豪華さや華美な雰囲気は一切ありません。客室はきれいになっており、窓からは港と海が一望できます。 浴室は地下一階にあります。脱衣所はやや狭いですが、浴室は20畳位の広さでしょうか。熱湯と普通の温度の湯の2つの浴槽があります。アルカリ性単純温泉のお湯は無色透明ですが、匂いを嗅ぐとほんのり何か鉱物のような匂いがしていました。 いかにも後付けされたらしい露天風呂は、普通浴槽から階段を登り戸を開け、また下に降りる面白い造りです。屋根付き露天風呂は海に面していますが、風が強いため引き戸を全て締めてありました。風が強い立地のため、こうした造りにしているのだと思います。 露天風呂は3人も入れば一杯の小さな浴槽でぬる湯ですが、源泉供給量を増やすことができるバルブが付いていました。これで少し温度調整ができるようです。加水ではなく供給量で任意温度調整できるのは、掛け流し温泉では珍しいと思います。 温泉の泉質にさほど個性は無いですが、お湯とその利用状況は、温泉マニアも充分納得できるものでした。風呂に入ってからカニ尽くしの夕食です。 食事処はリニューアル前のようで、きれいに清掃されていますが、やや古びた感じの内装です。昭和のCDラジカセが窓際に置かれ、BGMを奏でていました。席に着くと、直前に茹で上がったらしい、新鮮なタグ付き越前ガニが一杯、メイン料理として出てきました。 自分で「ふんどし」を外して甲羅を取り、ハサミを入れて切って行く方式です。高級旅館のように予め切ってくれている訳ではないので、食べるまでに結構手間がかかります。一応剥き方の手順書が添えられていましたが、なかなかその通りにはできません。でも本当のカニ好きなら、逆にこの方がいいのかもしれません。 他にも、カニの炊き込みご飯や天ぷら、それに地場の魚の刺身など、味付けも良く充分満足できる内容でした。尚、越前ガニは事前予約でもっと量を増やせますが、当然それなりのお値段となります。今回は500g級タグ付き越前ガニのプランとしましたが、当方にはこれで充分でした。 接客応対は全体にフレンドリーな感じ。地元の気さくなおじさんおばさんが応対しているような感じです。至れり尽くせりのサービスを期待する向きには全く不向きですが、当方はかえって気を使わなくてよかったです。 この宿ははっきり言って、合う人と合わない人に分かれると思います。ただ、温泉に拘りがあり、リーズナブルにカニを楽しみたいなら、選択肢に入れて間違いないと思います。
Käännä